[東京 28日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は反発して終了した。取引時間中、トランプ米大統領が新型コロナウイルス追加景気対策・歳出法案に署名したと報道されたことを好感。時間外取引で米株先物が上昇したことを受け、大型株を中心に上値を追い、高値引けとなった。

ただ、物色面では値がさの大型株に買いが集中し、中小型株はさえない動きが目立つ。商いは前週末に比べてやや増えたものの、東証1部の売買代金は連日の2兆円割れとなった。

関係筋によると、トランプ米大統領は27日、新型コロナウイルス追加景気対策・歳出法案に署名した。失業給付の特例措置が再導入され、連邦政府機関の一部閉鎖も回避されることになった。

一方、前週末に東証が公表したTOPIX見直しについては「すぐに切り替わらなくても、小型株は流動性が低いから、いずれ外すつもりなら少しずつ、なるべく早めに外していきたい、という思惑ははたらきやすい」(リブラ・インベストメンツ・代表の佐久間康郎氏)との声が聞かれた。きょうは、堅調な大型株に対して、小型株のさえない動きが目立ったが、こうした思惑のほか「受け渡しベースで年内最終売買日とあって、節税目的の損益通算の売りが小型株を中心に活発化している」(国内証券)という。

TOPIXは、0.54%高で終了。東証1部の売買代金は1兆9642億2600万円だった。東証33業種では、その他金融業、電気機器、陸運業などが上昇し、海運業、空運業、鉱業などの下落が目立つ。

個別では、トヨタ自動車、ソニーなど主力株が買われ、任天堂も大幅上昇。ソフトバンクグループも堅調だが、日本製鉄、ホンダ、日本航空などがさえない。

東証1部の騰落数は、値上がり724銘柄に対し、値下がりが1377銘柄、変わらずが86銘柄だった。

日経平均

終値      26854.03 +197.42

寄り付き    26691.29

安値/高値   26664.60─26854.03

TOPIX

終値       1788.04 +9.63

寄り付き     1781.99

安値/高値    1779.36─1788.04

東証出来高(万株) 100914

東証売買代金(億円) 19642.26