2020/12/29

「新しいビジネスチャンス」を見極めるための教養とは?

株式会社エクサウィザーズ 代表取締役社長
この1週間、【「変わりゆく世界」での必読書】と題したブックガイド特集を掲載する。

この連載は、ビジネス、報道、国際政治、マネーなど各分野の第一線で活躍するプロフェッショナルに、これからの時代に必要な「視点」を身に付けるための「必読書」を紹介してもらうというものだ。

ぜひこの年末年始、じっくり腰を据えて読書に取り組み、見識と感性に磨きをかけてほしい。
近年、ビジネスにはますます「社会をより良くする」という視点が求められるようになっている。
SDGsの考え方が浸透し、ゼブラ企業やESG投資が注目される中、新規事業や未来を見据えたビジネスを考えるうえで「社会課題を解決する」という態度は必須と言えるだろう。
2020年に世界を襲った新型コロナや大型災害、社会の分断は、この流れを決定づけた。急速に様相を変える世界の中で、消費者の行動や考え方にも変化が生じている。
そんな中で、新たなビジネスチャンスを見いだすのに役立つ思考法や、発想の持ち方とは?
【「変わりゆく世界」の必読書】第2回では、AIベンチャー「エクサウィザーズ」の石山洸社長に、「未来のビジネスを予見する」ための5冊を挙げてもらった。
石山氏は「AI(人工知能)による社会課題解決」という壮大なミッションにいち早く挑んできた気鋭の起業家。Forbes JAPAN「日本の起業家ランキング2021」で2位を獲得するなど、その取り組みは大きな注目を集めている。
天才肌である石山氏のセレクトの中には、一見「ぶっ飛んで」いるように思えるものもあるが、いずれも心地よく思考を解き放ってくれるはず。年末年始だからこそ、普段とは違う読書体験をぜひ楽しんでほしい。
石山洸(いしやま・こう)
エクサウィザーズ代表取締役社長。東京工業大学大学院修士課程修了。リクルートのメディアテクノロジーラボ所長およびRecruitInstituteofTechnology初代所長、デジタルセンセーション取締役COOを歴任。静岡大学客員教授、東京大学未来ビジョン研究センター 客員准教授。