2020/12/29

【Creepy Nuts】ヒップホップこそ究極の「多様性」だ

NewsPicks, Inc. 記者
ヒップホップは「悪いやつら」の音楽なのか。
Creepy Nuts(クリーピーナッツ)。2020年、ラッパーのR-指定と、トラックメイカーのDJ松永からなるこのヒップホップユニットほど、メディアに引っ張りだこだったアーティストがいただろうか。
映画にドラマ、ラジオ、バラエティに出演。さらに11月、初の日本武道館ライブを成功させただけではない。
名実ともに、日本のヒップホップ界を牽引する存在となったのだ。
ラッパーのR-指定は、日本最高峰のMCバトル大会「ULTIMATE MC BATTLE」で3連覇を果たし、不動の地位を確立。一方、DJ松永は、DJ技術を競う世界大会「DMC WORLD DJ CHAMPIONSHIPS 2019」で優勝し、「世界一のDJ」へと上り詰めた。
世間的には不良なイメージが強かった、かつてのヒップホップユニットとは一線を画すキャラクターも、幅広い層に支持される要因だろう。
「トップランナーの人生戦略」第9回では、独自のポジションを確立した2人が、全ての多様性を受け入れる、ヒップホップの魅力を語る。

人生の戦略?「マジで考えたことない」

──2020年は、本業はもちろん、バラエティやラジオなどでも引っ張りだこでした。積極的な露出は、戦略だったのですか?
DJ松永:俺ら、「戦略」ってマジで一回も考えたことなくて(笑)。オファーが来たから、やりたい事をやらせていただいた感じです。
先の目標を考えたり、自分たちの見られ方やブランディングを考えたりすることも苦手。なので、やったとしても続かなさそうです。
R-指定:僕らの業界でも、しっかり戦略を立てて、ブランディングもきちんとやって、花開くことはあります。