2020/12/27

【稲田朋美】私はもう「伝統的家族」がわからなくなった

NewsPicks 記者
「変わった」と言われている国会議員がいる。衆議院議員の稲田朋美氏だ。
稲田氏といえば保守の印象が強く、2010年に出版した著書では「伝統」を守ることの重要性を説いている。議論が盛り上がる選択的夫婦別姓も、「家族の崩壊を招く」と断固反対していた。
しかし、現在の稲田氏は、未婚のひとり親への税控除の適用、選択的夫婦別姓への取り組みなど、女性にまつわる権利の向上に尽力している。
過去の発言や著書と比較すると、考えが180度変わったかのように映る。
昨今、フェミニズムやジェンダーへの関心が高まる中、票を取り続けないとならない政治家として、世情に迎合しているだけなのか。それとも、変化を促す強烈な「何か」があったのか。
自民党の議員連盟「女性議員飛躍の会」の共同代表を務める稲田氏に、その真意や、女性の権利向上について聞いた。