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言葉を選ばずに言えば、日本の多くの企業の経営は「子供の頃の運動神経が良かった自分」を抜け出せていないことが多いと思う。
運動神経が良い子供は、子供の頃はどのスポーツをやっても強いことが多い。でも特化して、そこへの経験値・経験知を重ねることで勝ち抜いてプロになる人がいる。もちろん最近だと様々なスポーツをやっている方がよいという考え方もあり、それもそうだと思うが、それもトータルをバランスよく鍛えていくという文脈。
一方で、大企業の新規事業参入を見ていると、後出しで自分たちは技術力・資本力があるからと入って行くことが少なくないように思う。でも例えプロ野球選手でも、中学のよく鍛えられたサッカーチームには負けるのではないだろうか?
だから経営力が問われる。「サッカーも野球も」となるには、少なくともどちらかでプロレベルを維持・進化し続ける必要があると思う。そうでなければどちらもできなくなっていくので、だったら一つをきわめて残存者利益を徹底的に狙う方がいいと思う。
企業の利益率が低いことは日本の根本課題だとずっと思っているが、思いっきり稼いで、さらにそれを投資して障壁を深めていくところと、新しく障壁を築くところの両輪が、激変の時代では必要。既存事業で思いっきり勝てる状態でなかったら、そこを作ることが一丁目一番地だと自分は思っている。
そのなかで、野球もサッカーも両方できる組織を目指すべきという点はその通りだと思う。でも変数が多いことの経営難易度は極めて高い。やればいい、ではない。
・「野球」が「サッカー」という別の競技に変わったことにいち早く気づいて、野球の延長戦上の動きを“破壊”していかなければいけない。
一方で、『改革が必要ないのなら、しっかりと改善を重ねて、オペレーションを磨き込む方が良い』というのは本当にその通りで、全ての業界、全ての会社が、DXやCXが必要かというとそうではないと思います。
コロナ禍においては特に、あらゆる場面で『変革』を求められがちですが、何でもすぐ変えればいいわけではなく、うまくいっているところはそのまま改善・改良を続けて、抜本的にテコ入れが必要なものに絞って、時代に合わせた改革・変革の対象としていくという考え方が良いと思っています。
・自分の業界が突きつけられている変容のレベルは、しっかりと認識すべき
さらっと書いてありますが、これが激ムズです。
そもそも、自分たちがやっていることが野球なのかサッカーなのか認識しないまま長年ゲームに参加してきて、いきなり、そもそも自分たちがやってるゲームを上から見渡して、うん、野球やってた、と認識しなければならないわけです。
しかも、そのうえで、今ゲームがどれくらい変化しつつあるか、もとらえないといけない。
そして、その認識方法、ノウハウはここでは具体的には書かれていない…でも、事例で説明されてるから、こちらの理解だけは進んでいき、わかったつもりになるからおそろしいです…
いずれにせよ、自分たちのビジネスモデルはどんなゲームしてるのか?を明らかにしなければならないと感じます。
そして、そのためには、
・自分たちのビジネスの登場人物はだれか?
・顧客に選んでもらうために何が必要か?
・選んでもらう要素をつくりだすために必要なものは何か?
を明らかにしてゲーム(と勝ち方)を認識すること。そして、
・今どんな変化が登場人物に起こっているか?
・これからどんな変化が登場人物に起こるか?
を想像、検証しながら、自分たちのなかで、変えることと変えないことを明らかにすることが必要と考えます。
二階建ての経営や、両利きの経営と通底する考え方ですね。
この考え方を理解している企業においては、人材の流動性がかなり高まってきました。外から傭兵wをどんどん採用し、新しい事業にトライさせています。即ち、新しい事業ポートフォリオは新しい人材ポートフォリオで、という考え方が浸透してきたということですね。
「何を言っているかより、誰が言っているかを重視」という組織病に陥っていなかいか心配です。
正論は誰が言っても同じになりますし、正論を言い放つより、それを実行することが大事ですよね。
※個人的な見解であり、所属する会社、組織とは全く関係ありません
(よく見かける)以下の2つのスタンスはどちらも間違いやすく、個別に改善・改革のするべき / しないべき理由を、深くかつ俯瞰的に考え抜けるかどうかが重要かと感じました。
【改革に無批判に飛びつく】
例:海外や他業界で改革が進んでおり、改革しない自分たちは遅れてる!
→ 遅れているかどうかは究極どちらでも良いので、自分たちの利益構造に向き合い、適した打ち手を考えることが必要。
【改革を頑なに拒絶】
例:自分たちは他業界と違い特殊だから、自分たちに改革は適さない!
→ 特殊性がどのように向いていないのかの具体化や、どう変われば改革するべきかの条件設定も重要。
Googleも最初の検索エンジンじゃないし、Appleも最初のコンピューターメーカーではない。Facebookも最初のSNSじゃないし、Amazonも最初のECプラットフォームではない。
明治の日本は海外に派遣しまくって技術をパクりまくって一気に近代化した(諸説あるが)。
パクってグロースするのはむしろ日本人の強みだと思うので、そこに気づいて伸ばして行きたいですね。