2020/12/22

【りそなHD社長】銀行がGAFAに負けないための「DX+店舗」

2020年は銀行業界にとって厳しい年となった。

新型コロナウイルスによる景気悪化で貸出先の信用力が悪化。さらに感染予防で対面営業が難しくなり、異業種発のサービスに顧客を奪われていった。

その一方で、2021年にグーグルが米国で銀行口座サービスの開始を予定するなど、決済や資産運用を手始めに、IT企業の金融進出が本格化しつつある。

この先、リアルな店舗や人員を大量に抱える既存の銀行は、どうすれば生き残れるのか。

国内第4位の銀行グループであるりそなホールディングス(HD)の南昌宏社長に、どのような「銀行の未来」を作ろうとしているのか話を聞いた。
3つのポイント
①それでも「リアル店舗」が必要だ
②デジタルとの融合で価値が生まれる
③再編のプラットフォームを目指す

それでも「リアル店舗」が必要だ

──3メガバンクは国内店舗の大幅な削減を打ち出す一方で、りそなHDは約800ある店舗網を維持する方向です。