[18日 ロイター] - 米スポーツ用品大手ナイキが18日に発表した第2・四半期(11月30日まで)決算は売上高が予想を上回った。新型コロナウイルス禍でフィットネス需要が押し上げられ、スポーツシューズやスポーツウエアのオンライン需要が膨らんだ。

売上高は112億4000万ドルと、前年同期の103億3000万ドルから増加。リフィニティブがまとめたアナリスト予想は105億6000万ドルだった。利益は12億5000万ドル(1株当たり0.78ドル)。前年同期は11億2000万ドル(同0.70ドル)だった。

同社はまた、年間の売上高の伸び率が「10%台前半」になるとの見通しを示し、従来の「1桁台後半から2桁台前半」との予想を引き上げた。

新型コロナウイルス対策の封鎖措置が敷かれる中、ナイキのフィットネスや商品販売のアプリの利用者は急増。第2・四半期のデジタル販売は84%の大幅増で、北米では3桁台の急増、他の地域でも2桁台の増加となった。

コロナ禍を受けてマーケティングやスポーツイベントの支出が減ったため、販管費は2%減の33億ドルとなり、利益をさらに押し上げた。

ジェーン・ハリ&アソシエーツの小売りアナリスト、ジェシカ・ラミレス氏は、ナイキがこれまでネット販路強化に費やした時間が実を結び、アディダスのような競合社に対するかなりの優位性確保につながったと指摘。「同社がさまざまなサービスで顧客データの収集に注力したため、人々が支出に慎重になっているこの時期に適当な消費者をターゲットにできている」と述べた。