新型コロナ対策「失敗」 スウェーデン国王が批判
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注目のコメント
日本でも「コロナなんて単なる風邪派」の方々がスウェーデンの集団免疫作戦を賛美する意見もありましたが、「集団免疫」は誤解だったんですか?
スウェーデンの累計死亡者数は7800人。人口は約1000万人なので、日本の人口で計算すると10万人ぐらい亡くなっていることになります。
(日本の現時点の累計死者数は約2600人です)
英仏伊はスウェーデン以上ですから、何だかんだ言っても日本は耐えているということでしょうか。WHOが公表する陽性者数の推移のグラフを見る限り、最初の拡大局面も冬の訪れと共に始まった今回の拡大局面も、他の欧米諸国とさして変わり無いように見えますね。スエーデンより状況の悪い国も多々ありそうです。
https://www.who.int/countries/swe/
そうだとしたら、スエーデンのように自由に活動させても、厳しいロックダウンを課して行動を制限しても、結果は同じだったということかも知れません。そういう意味では「政府が厳しい規制を避ける新型コロナ対策を大枠で正当化」することを、強ち否定は出来ません。
スエーデンでもう一つ特徴的なのは、80歳以上の高齢者と、80歳未満でも基礎疾患を抱える人の積極的な延命措置はしないとの方針で対応を進めたこと。もとより「高齢者の保護」は眼中になかったわけですが、秋口以降の各国共通の急激な感染拡大に高齢者の不満が加われば「高齢者の保護や第2波対策の不備」は認めざるを得ないということになるのかも。スエーデンの新型コロナ対策が失敗だったかどうかは、それぞれの価値観で判断が分かれそう (・・;かねてから指摘されていますが、社会環境や生活習慣などが異なる中でコロナ対策の国際比較は難しいです。
例えば死者数や感染者数で比較するとスウェーデンは欧州全体の中では他所と大差ないのかもしれません(厳しい対策をとった他国と比べ良いわけでもありません)。しかし地理的条件がより似るスカンジナビア三国の中での比較だとスウェーデンは人口比でも多くの感染者や死者を出しています。
ですのでロックダウンの効果や必要性の評価軸はまず国それぞれであるべきだと思います。例えば私が暮らすフランスは10月末のロックダウン開始以降、11月前半に新規感染者数が5万人/日のピーク迎えた後は1万人/日までシャープに減少しました。この理由をロックダウン以外に見いだすのはなかなか難しいと思います。
そして必要性に関しても国毎です。フランスの場合も他国と同様に医療体制の逼迫が懸念としてあったわけですが、多くの数字が激増する10月末の状況で感染者数の自然減という仮説に賭けて対策をとらないことも、また難しかったと思います。
今回のスウェーデン国王のコメントもスウェーデンではICUの稼働状況について懸念が報じられており、そうした国内事情を受けてのものだと思います。
もちろんロックダウンは様々な対策のパッケージですので、その中での取捨選択はちゃんと評価されるべきだと思います。フランスの場合は買い物が案外自由な一方で飲食店が完全営業停止の状況で横ばいを維持しています。辛い話ですが、飲食業の停止が効いているという個人的な感覚はあります。