【3分解説】赤字のユーグレナ「キューサイ」買収の狙い
NewsPicks編集部
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取材をしていて印象的だったのは、キューサイを本当に子会社化するのか、するとしたらどんな方法で資金を用意するのか、ユーグレナの中で具体的に決まっていないように見える点でした。
バイオ燃料事業の赤字やヘルスケア事業の売り上げの伸び悩み、そして新型コロナウイルスの影響など、不確実な要素が多い中、チャンスは掴みつつも、決断はしないでおこう、という判断なのかもしれません。
今回のスキームのように、ファンドと協力し、買収の対象のポテンシャルを見極めながら出資比率を上げていくモデルがどうワークするのか、今後も注目です。燃料事業が立ち上がるまでのつなぎですよね。ただ、その「つなぎ」であるはずの食品事業でずっと来ています。先行きが不透明で、注意が必要だと思います。燃料事業とかかわりの深い動きなら評価できるのですが。このあたり、突っ込んでほしかったですね……。
「バイオ燃料を中心とするエネルギー・環境事業に多額の投資をしているユーグレナの業績は足元では赤字で、2020年9月期の連結の営業損失は約18億円だった。
今後の成長ドライバーと位置付けるエネルギー事業を軌道に乗せるためには、投資フェーズにおけるキャッシュの創出は不可欠だ。」
航空需要が落ち込む中で期待していたバイオ燃料事業の見直しが不可避かと思われます。逆に、オンライン需要の高まりでヘルスケア事業には追い風なため、そこに投資していく形かと思います。
キューサイ連結で黒字になると思われますが、実態理解には事業毎に個別評価が必要になるので、今回の買収を今後株主がどう受け止めるのか、気になります。