2020/12/20

【3分解説】赤字のユーグレナ「キューサイ」買収の狙い

NewsPicks 記者
小が大を呑む買収は、成功するのか。
12月15日、ユーグレナは、投資ファンドのアドバンテッジパートナーズ、東京センチュリーと共同で、健康食品や化粧品の販売製造を行うキューサイを買収すると発表した。
キューサイの全株を保有するコカ・コーラボトラーズジャパンホールディングスから取得する予定で、2021年1月29日付で株式を譲り受ける。
今回は、3社の共同による出資という点が特徴的だ。ユーグレナら3社は特別目的会社を作り、その会社がキューサイの全株を取得する。
特別目的会社への出資比率と出資額はそれぞれ、アドバンテッジパートナーズのファンドが約67%(157億円)、東京センチュリーが約20%(47億円)で、ユーグレナの約13%(30億円)が最も小さい。
ただし、ユーグレナは1年以内を目途に特別目的会社への出資比率を49%にまで高め、キューサイを連結子会社化する。早ければ23年にも完全子会社化する方針だ。
なぜ、ユーグレナはキューサイを子会社化しようとしているのか。3社共同で出資するという独特なスキームは、どのように生み出されたのか。
ユーグレナとアドバンテッジパートナーズへの取材を元に、その舞台裏を解き明かしていく。

キューサイを買収する理由