宇宙小話⑦〜中国の宇宙開発史／中国のロケットの父・銭学森

コメント

注目のコメント

• 武貞 秀士

  拓殖大学大学院 客員教授

  ・2020年12月17日

  中国のロケットの父、銭学森は米国で学問を始め、カリフォルニア工科大学で学位をとった。しかし、レッドパージで拘束され、米国社会で冷遇されたあと、失意のうちに中国に帰国し、中国で研究開発を続けた。そして、中国でロケット「長征」の基礎を築いて今日の中国の宇宙開発の父となったという話。読後の感想。レッドパージの経験があってもなくても、中国政府が外国で発展した科学技術を国家的規模で中国に「移植」するシステムを実行してしまうことを考えると、米国で育った中国人科学者は遅かれ早かれ中国に戻されて中国の科学技術の発展に寄与することになっているのではないだろうか。
• 小野 雅裕

  NASA Jet Propulsion Laboratory 技術者・作家

  ・2020年12月17日

  嫦娥５号による44年ぶりの月サンプルリターンの成功はどんなに控えめに言っても快挙でしょう。はやぶさ２と同じくパーフェクトな成功。中国の宇宙開発における技術力が世界トップレベルにあることは、もはや疑いようがありません。
  
  中国はこのような国営宇宙開発だけではなく、民間も非常に元気がいいです。しかし、中国の宇宙開発は一朝一夕に始まったものではなく、実はかなり長い歴史があります。
  
  この機会に、中国の宇宙開発史の話を少し書きました。ご参考になれば。