感染、高止まりから増加へ 「勝負の3週間」効果出ず 専門家助言組織
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何のどういった「勝負」だったのかは分かりかねますが、流行初期から言われてきたように、これは明らかに短期戦ではなく長期戦です。これまでも同様の言葉があった中、もう「勝負」という言葉では人々の心に響かないようにも思います。
残念ながら、政治への不信が高まれば高まるほど、批判の声が大きくなれば大きくなるほど、どんなに優秀な専門家がいても公衆衛生策の効果は乏しくなります。政策の有効性はその担い手である国民の行動に大きく依存するからです。
感染者が増えている今、クラスター対策や感染者の追跡だけでは抑止能力が不十分なのも明白です。諸外国を見れば分かりますが、驚くような秘策がどこかに隠されているわけでもありません。感染コントロールにはその手段の選択以上に、リーダーシップが問われていると思います。専門家は、人々の行動をコントロールする専門家ではなくて、感染症の専門家です。サッカーの監督に、プロ野球で優勝しろ、と言っているようなものです。
さらに言えば、マスコミはそれに乗っかって、効果の程もしれない、GOTOたたきをして溜飲を下げ、本質的な対策(医療体制の強化)に抜本的な対応もせず、またぞろ「勝負の3週間」などと、同じ失敗の轍を踏むように持ちかけています。マスコミは、大衆の行動をコントロールする力を持っています。そのマスコミの、コロナを政権叩きの材料にしようとする、いつもの姿勢には、怒りを感じます。「勝負の3週間は完敗だった」は政府関係者の言葉です。これほど見事な敗北は珍しいほとです。減るどころか急カーブで増えてしまいました。ハンマーを振り上げるポーズだけで振り下ろさず、ダンスを奨励し続けたのですから、当然の結果です。GOTOをめぐる朝令暮改、GOTO停止を決めたまさにその夜(「まさに」は菅首相の好きな言葉です)の多人数会食など政権中枢の緊張感のなさもこの結果に直結しています。ただ、今は前に向いていくしかありません。医療機関が手薄になる年末年始に感染のピークが来ると目も当てられなくなります。光明もあります。北海道の感染者が昨日は42日ぶりに100人を割り込みました。人の接触を減らすと、感染は確実に収まることを改めて示してくれました。これからが本当の勝負の3週間です。