[ブリュッセル 16日 ロイター] - 欧州連合(EU)統計局が発表した10月のユーロ圏の貿易収支は季節調整前で300億ユーロ(366億ドル)の黒字となった。

新型コロナウイルスの流行で景気が低迷する中、輸出が輸入に比べて底堅く推移した。黒字幅は前年同月の272億ドルを上回った。

10月のユーロ圏の輸入は前年同月比11.7%減。輸出は9.0%の減少にとどまった。

季節調整後では、10月の貿易黒字は259億ユーロ。前月の237億ユーロから拡大した。輸出は季節調整後で前月比2.1%増、輸入は1.0%増だった。

EU統計局によると、過去6カ月は輸出が輸入を上回るペースで回復し、貿易黒字は危機前の水準に戻った。

ただ、新型コロナ流行に伴う制限措置が導入される前の2月との比較では、輸出と輸入がそれぞれ6.2%、7.4%減少している。

EUの1-10月の対中貿易赤字は1511億ユーロで、前年同期の1409億ユーロを上回った。

1-10月の対米貿易黒字は1213億ユーロで、前年同期の1290億ユーロを下回った。

(※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)