[ブラジル 15日 ロイター] - ブラジルのボルソナロ大統領は15日、米大統領選での勝利が確認されたバイデン前副大統領に祝意を伝えた。関係強化を模索してきたトランプ大統領の敗北をようやく受け入れた格好だ。

ボルソナロ氏はこれまで、11月の米大統領選で大規模な不正があったと懸念を示し、トランプ氏に同調していた。

米国とブラジルは、貿易交渉を昨年開始するなど関係が深まっていたが、バイデン氏は環境や人権、貿易などの問題でブラジルにより厳しい姿勢をとる可能性が高い。

ブラジル外務省が発表した声明で、ボルソナロ氏はバイデン氏に祝意を伝えた上で「米国が『自由な者の地、勇気ある者の故郷』であり続けることを期待する」と表明。「主権と民主主義、世界の自由を守るとともに、貿易面での統合に向け、ブラジルと米国の連携を引き続き構築すべく、ともに取り組む用意がある」とした。