宮城知事、福島第1原発を視察へ 女川1号機の廃炉方針見定め

今月24日に東京電力福島第1原発を視察すると発表した村井嘉浩知事=14日、宮城県庁(塔野岡剛撮影)
今月24日に東京電力福島第1原発を視察すると発表した村井嘉浩知事=14日、宮城県庁(塔野岡剛撮影)

 宮城県の村井嘉浩知事は14日の定例会見で、東京電力福島第1原発を24日に視察すると発表した。視察の理由について村井知事は「(東北電力)女川原発1号機の廃炉が決まっている中、福島第1原発の廃炉の工程をしっかり見て、課題を聞きたい」と説明した。

 村井知事は今回の視察について「女川原発1号機の廃炉に向けて、県としてどのような考え方で臨むかということの参考にするために、有意義な視察になる」と強調。一方で、同原発をめぐる処理水の海洋放出については「安全性、風評被害への補償などを(国は)説明すべきだ。特に水産関係者からは厳しい懸念の声が上がっており、(視察の際、東電側に)説明したい」との認識を示した。

 女川原発1号機は昭和59年に運転を開始したが、平成23年の東日本大震災後、停止。発電所としては30年に廃止となっている。

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