【一問一答】脳を鍛える、8つのギモンに答えます
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誰もが興味のある話題について最新の研究が紹介されていて、とても勉強になります。
従来、「脳細胞は大人になると増えない」というのが脳科学の定説でした。
しかし、「何歳になっても脳細胞が増える」ことがここ1,2年で分かりつつあり、とても勇気をもらえる発見です。
当然と考えられていたことでも、大御所が言っていることでも、しかるべき根拠を示せばどんどん常識が覆っていく。
それがサイエンスの素晴らしさであり、この先も脳科学ではますます従来の常識が覆っていくことでしょう。
ちなみに、脳細胞を増やすには新しいことへの挑戦や運動、他者との交流が効果的だと言われています。
何歳になっても、新たなチャレンジをし続けたいものです。
注目のコメント
脳について誰もが一度は抱いたことがある疑問や、科学的根拠なく流布されている”俗説”について、神経科学者の大隅典子・東北大学教授にわかりやすく解説していただきました。(大隅先生には今月からプロピッカーになっていただいています!)
取材していて一番ぎょっとしたのは、お酒を飲みすぎると脳が縮むという研究。また、睡眠の大切さも改めて知りました。10代の頃、読書でよく夜ふかししていたのが悔やまれます。今後は徹夜も絶対に避けたいところ…
また、ぜひともご紹介したいと思ったのは、いわゆる「男性脳」「女性脳」にまつわる内容です。
平均値をとれば脳のつくりで男女差はあっても、それはあくまで平均値であり、実際には性差より個人差の方が大きいこと、男性の方が理数系の科目が得意だというのは明らかに間違いだということ——については、日本ではまだ誤解している人が多いのではないでしょうか。周りにそういう大人が多いと、女子の学習意欲や進路選択に悪影響を与えてしまいます。理系出身の1人として、誤解がなくなることを強く願っています。脳の素朴なギモンや、巷で言われている通説、そして気になるアルコールとの関係など、身近で切実な問題について、プロピッカーの大隅典子・東北大学副学長・教授に解説していただきました。
取材の現場では、アルコールに関する話題のところで記者の表情が曇りました。チェイサーとお酒を交互に飲むこと自体は普通のことではありますが、どうしても水を飲むのを忘れがちなので、脳の保全のためにも気をつけたいところです。