アストラゼネカが4兆円超で米社買収 規模拡大で経営基盤強化

英製薬大手アストラゼネカのロゴ(ロイター)
英製薬大手アストラゼネカのロゴ(ロイター)

 英製薬大手アストラゼネカは12日、米同業のアレクシオン・ファーマシューティカルズを買収すると発表した。現金などを活用して総額390億ドル(約4兆1000億円)で取得する。アレクシオンが強みを持つ希少疾患に関する知見や候補薬を獲得し、規模も拡大して経営基盤を強化する狙いがある。

 買収は2021年7~9月期に完了する見通しとしている。アストラゼネカのソリオ最高経営責任者(CEO)は声明で「今回の買収で、免疫学分野における存在感を高めることができる」と効果を説明した。統合新会社は、25年までに売上高が毎年10%以上増加すると見込んでいるという。

 アストラゼネカは英オックスフォード大と協力し、新型コロナウイルスワクチンの開発を進めている。(共同)

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