新型コロナ 軽症でホテル療養の男性死亡 神奈川県が対応検証
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注目のコメント
患者が増えれば増えるほど、こういったことが生じます。
亡くなるのは高齢者だけ、、、ではありません。
また、対応の問題もあった可能性はありますが、適切に対応すれば救命できた保証もありません。
お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りします。
呼吸困難について
呼吸困難は人間が感じる「息苦しい」といつ感覚ですので、大脳で感じている・考えていることになります。
呼吸を司っているのは脳幹の中の延髄で、いくつかの要因で呼吸を強めたり、弱めたりします。
酸素を吸って、二酸化炭素を排出するのが外呼吸ですが、それが滞るような要因を察知して呼吸が促進されたり、呼吸困難を感じたりする方がメインであり、実は酸素量の低下には比較的鈍感なことが指摘されています。
(私自身は喘息持ちでSpO2 92%でも呼吸苦がなかった、どころか小走りくらいできたこともあります。ちなみに経皮的酸素飽和度と呼び、正常は98-100、90未満で呼吸不全とされていますが、健常者では96未満が持続することはありません。測定のブレはありますが)
COVID-19でもsilent pneumoniaというものが認識されており、無症候・軽症でも肺炎に至っている場合があります。実際には関節痛や倦怠感があるので無症候ではないですが。
vital signとして血圧・脈拍・呼吸数・体温があり、とても重要ですがSpO2は第5のバイタルサインと呼ばれます。
なお、SpO2は各病院・医療者の中でエスピーオーツー、サチュレーション、さーち、さっと、すぽつーなど色々な呼ばれ方があります。
※意識レベルもvital signとすることもあります。
この変化に迅速に対応しなければいけないのですが、実際には多少の低下は医療機関でよく見かけるもので、アラームが鳴っても「オオカミ少年」的になってしまうこともあり、、、
このようなことがないように注意する、ではなくて、システム的な改善が望まれます。(医師の診察を依頼しなかった看護師の問題というのでは、同様の事象を予防できません。)