[ニューヨーク 11日 ロイター] - 米国株式市場はまちまち。ダウ工業株30種が小幅高となる一方、ナスダック総合指数やS&P総合500種指数は値下がりした。追加経済対策を巡る不透明感が相場全体の重しとなった。

米上院は11日、連邦政府のつなぎ予算の期限を18日まで1週間延長する法案を全会一致で可決した。下院は9日に可決しているため、トランプ大統領の署名を受け成立する。

こうした中、民主党のペロシ下院議長は10日、追加経済対策を巡る折衝がクリスマス明けの26日まで長引く可能性があると述べた。

アセント・プライベート・ウェルス・グループのトム・へインリン氏は「いずれは決着し、一定の刺激策が打ち出されるというのが基本シナリオだ」と述べた。

ニューヨーク州のクオモ知事は11日、ニューヨーク市内のレストランでの屋内飲食を14日から禁止すると発表した。市内の新型コロナウイルス感染率が上昇しているほか、入院者数が安定しないことなどが理由という。

経済指標では、12月のミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)が81.4と前月の76.9から上昇し、市場予想の76.5を上回った。11月の卸売物価指数(PPI)は前月比0.1%上昇と、4月以来の小幅な伸びにとどまった。

娯楽大手ウォルト・ディズニーは13.6%急騰。10日の投資家向け説明会で、動画配信サービス「ディズニー+(プラス)」のコンテンツ拡充に向けてマーベルやスターウォーズの新シリーズを配信すると明らかにした。

通信用半導体大手クアルコムは7.4%安。ブルームバーグはアップルが自社製品に搭載するセルラーモデムの開発に着手したと報じた。アップルは0.7%安。

米取引所の合算出来高は99億2000万株。過去20営業日の平均は114億8000万株。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.42対1の比率で上回った。ナスダックでは1.47対1で値下がり銘柄数が多かった。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 30046.37 +47.11 +0.16 29988.2 30071.1 29820.8

1 3 4

前営業日終値 29999.26

ナスダック総合 12377.87 -27.94 -0.23 12336.7 12383.5 12246.7

9 0 7

前営業日終値 12405.81

S&P総合500種 3663.46 -4.64 -0.13 3656.08 3665.91 3633.40

前営業日終値 3668.10

ダウ輸送株20種 12672.38 -16.79 -0.13

ダウ公共株15種 855.10 +1.04 +0.12

フィラデルフィア半導体 2704.08 -29.59 -1.08

VIX指数 23.31 +0.79 +3.51

S&P一般消費財 1259.81 -3.64 -0.29

S&P素材 444.19 -2.33 -0.52

S&P工業 748.01 +1.72 +0.23

S&P主要消費財 690.72 +2.01 +0.29

S&P金融 471.58 -4.60 -0.97

S&P不動産 224.15 -0.01 0.00

S&Pエネルギー 306.38 -3.57 -1.15

S&Pヘルスケア 1298.49 -5.42 -0.42

S&P通信サービス 221.22 +2.51 +1.15

S&P情報技術 2182.24 -4.96 -0.23

S&P公益事業 314.19 +0.47 +0.15

NYSE出来高 9.47億株

シカゴ日経先物3月限 ドル建て 26565 + 45 大阪比

シカゴ日経先物3月限 円建て 26535 + 15 大阪比

(S&Pセクター別指数は関連コンテンツでご覧ください; リフィニティブデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります)