NY株反発、47ドル高 ディズニー急騰で
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米国株式相場は反発。ダウ工業株30種平均は前日終値比47.11ドル高の3万0046.37ドルと、2日ぶりに3万ドルを回復して終了。ナスダック総合指数は27.94ポイント安の1万2377.87で引けました。ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比6272万株減の9億4742万株。
昨日の相場の上昇要因は;
(1) ディズニーは10日、2019年11月に開始した動画配信サービス「ディズニー+(プラス)」の有料会員数が今月2日時点で8680万人に達したと発表。また会員数見通しを大幅に上方修正したことが好感されて大幅高となったこと
(2) FDAの諮問委員会が、ファイザーと独ビオンテックが開発したワクチンの緊急使用許可(EUA)の申請について協議し支持を表明し、数日以内にEUAを取得すると見られており、ワクチンは期待通りに米国で投与が開始される見込みになったこと
(3) 12月ミシガン大消費者信頼感指数が81.4と予想(76.0)を大きく上回る強い数字が発表されたこと
でした。
然し乍ら、新型コロナウイルス感染拡大の為、ニューヨーク州のクオモ知事は昨日、ニューヨーク市内の飲食店の店内飲食を14日から禁止すると発表しました。
また、追加経済対策を巡る与野党協議に関して、超党派グループが提示した9080億ドルの案を軸に妥協案が協議されていますが、重要な部分で共和党の大多数の支持を得られないことで、再び暗礁に乗り上げています。
年末に向けて市場も警戒感を高めつつある中で、株式市場は利益確定売りが優勢となっている模様です。但し、前日と変わらずで、下値では押し目買いも入り、下押す動きまでは出ていません。ワクチン承認→ディズニー高騰ではない模様。
動画配信事業が成長している娯楽・メディアのウォルト・ディズニーが急騰とのことで巣ごもり需要を期待したカタチ。
ディズニープラスの月額料金を1ドル上げ8ドル、欧州では29%上げ9ユーロ(約1140円)とした利益拡大が大きい。熱狂的なファンがいるのでこの値上げは単純な利益拡大となるだろう。
米ディズニー、動画配信サービス加入者の大幅増見込む-値上げでも(ブルームバーグ)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-12-11/QL5LNADWRGGE01連邦最高裁が退けたのはいいが、テキサス州を中心に原告側に立ってまとまった20前後の州が「合衆国憲法護持ユニオン」みたいな形でまとまって次の動きに出るかもね。
合衆国が二分されて内乱になるとかそこまでは考えないけど、トランプは既にエスパー解任して国防長官代行のミラーに軍のレポーティングを集中させているとか、CIAに対しても色々やってるとか、対応できるように準備しているフシもある。株価の些細な動きなんてどうでも良くなるような展開にならんとも限らん。
いずれにせよ、無事にバイデンに政権移行できると考えるのはオメデタ過ぎるし、最も重要なニュースをスルーする市場もまたオメデタ過ぎ。