「あそこへは行くな」 中国・雲南、ウイルスが潜む山
朝日新聞デジタル
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注目のコメント
おもろい。全3回の連載なので、2話目以降も期待。
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このウイルスを見つけたのは、中国湖北省武漢にある中国科学院武漢ウイルス研究所のチーム。今年2月、英科学誌ネイチャーで新型コロナウイルスと「96%一致した」との研究結果を発表した。02~03年に中国を襲ったSARS(重症急性呼吸器症候群)の起源をたどる研究で中国各地を回る中で、採取したウイルスの一つだったという。
閉鎖された銅山 住民は口を閉ざした
チームの論文によると、RaTG13が発見されたのは銅山だった。通関の住民に聞きこむと、確かに町から山一つ隔てた先にかつて銅山があったという。その方向へ車を走らせること1時間。激しく蛇行する道は車がやっと通れるほどにまで細くなり、断崖を縫うようになった。途中、土砂崩れの跡や群れて歩く水牛にも出くわし、それらを慎重に避けながら進んだ。「12年4月、コウモリのフンを清掃するため坑道に入った人が次々と病に倒れ、病院へ運ばれた。患者は重度の呼吸器障害に陥り、少なくとも一人が死亡。SARSをほうふつさせる事態を受け、患者の検体はSARS研究の国内最先端にあった同研究所に送られた」