2020/12/12

【解説】なぜ激安のGUが「もっと値下げ」を実現できるか?

ファッションビジネスジャーナリスト
もっと「安くできる」というのか──。
ファーストリテイリングの「ユニクロ」の妹弟ブランドである「GU(ジーユー)」が、2021年春夏シーズンに商品価格を最大3割値下げすることを発表し、話題を呼んでいる。
今でも990円、1990円、2990円といったリーズナブルな価格でトレンドファッションを提供しているため、マルキュー系や原宿ストリート系などのファッションブランドに比べても、価格競争力はかなり高い。
ストリート系からフェミニン系、スポーツ系、仕事着から部屋着、さらにはコスメまで、幅広いテイストや商材を、XSからXLなど豊富なサイズで扱うことで、客層も広がっている。
現状でも安さは伝わっているはずだが、なぜさらに値下げすることを決めたのか。どうやって一層の値下げを実現するのか。
ファーストリテイリングを長年取材しているファッションジャーナリストの松下久美氏による寄稿で分析する。

ファッションは「不要不急」ではない