「トランプ以外」なら誰? 米共和党、大統領候補うかがう面々

共和党全国委員会のロンナ・マクダニエル委員長(Getty Images)

ドナルド・トランプ米大統領が2024年の大統領選再出馬に関心を示すなか、共和党全国委員会(RNC)は、共和党の大統領候補はほかの人にも開かれているという立場を示そうとしている。

報道によると、RNCは来年1月のイベントに有望な大統領候補十数人を招く方針だ。共和党はトランプ以外の候補者を立てることは可能なのか、あるいはそうすべきなのか見極めようとしている。

政治ニュースサイトのポリティコによると、RNCのロンナ・マクダニエル委員長は、フロリダ州での会合で話してもらえないか、共和党の要人多数に打診した。この会合は、共和党の大統領候補を評価したり、その数を増やしたりする場の一つとなっている。

トランプは招待者十数人のうちの一人にすぎない。ほかの招待者は、上院議員ではティム・スコット(サウスカロライナ州)、トム・コットン(アーカンソー州)、テッド・クルーズ(テキサス州)、ジョシュ・ホーリー(ミズーリ州)、ジョニ・アーンスト(アイオワ州)、リック・スコット(フロリダ州)、マルコ・ルビオ(フロリダ州)。多くはトランプの忠実な支持者として知名度を上げた面々だ。

また、サウスダコタ州のクリスティ・ノーム、フロリダ州のロン・デサンティス、テキサス州のグレッグ・アボット、アリゾナ州のダグ・デューシー各知事のほか、サウスカロライナ州前知事でトランプ政権で国連大使を務めたニッキー・ヘイリーとマイク・ペンス副大統領も名を連ねている。

招待者の大半は出席するかどうかを明らかにしていない。トランプの広報チームは、大統領が参加するかどうかについてコメントを控えている。

トランプが再出馬の意向をほのめかしていることで、共和党内では今後の方針をめぐって混乱が生じているとされる。ポリティコによると、マクダニエルはトランプからRNC委員長続投を支持されたことを公の場では誇らしげに語っているものの、2024年の大統領候補選びでは中立を保つと共和党幹部らに確約しているという。

トランプの側近らは、トランプは数週間以内に再出馬の意向を発表する可能性があるとほのめかしている。トランプが実際に再出馬を表明すれば、ほかの候補たちのチャンスはしぼむことになりそうだ。うち何人かはトランプの再出馬を公に支持している。

編集=江戸伸禎

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