[ニューヨーク 8日 ロイター] - 米金融大手JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は8日の投資家向けイベントで、2021年の経費は670億ドルを上回る可能性が高いとの見方を示した。アナリスト予想よりわずかに多い水準で、投資が理由とした。

ダイモン氏はインターネット配信されたアナリストによるインタビューで、資産運用会社やフィンテック企業の買収に意欲を表明。カメラに向かって「資産運用会社へ、いつでも電話を受け付ける」と呼び掛けた。

同氏は第4・四半期について、トレーディングと投資銀行の両部門で前年同期比20%の増収を見込んでいると示唆。また、競合するモルガン・スタンレーの最近の買収について「いい仕事」をしていると称賛した。

モルガン・スタンレーは10月に資産運用会社イートン・バンスを約70億ドルで買収すると発表。それ以前にも米ネット証券大手Eトレード・フィナンシャルを買収した。

ダイモン氏は、別の預金を取り扱う金融機関を買収するにはあまりにもJPモルガン自体の規模が大きいとの認識を表明。余剰資本を活用し(資産運用会社などの)買収によって成長を加速したいと語った。