イケアは、​IKEAカタログの発行終了を発表した。

​同社は、IKEAカタログは70年間の目覚ましいレガシーが刻まれているとし、長年に渡りイケアの象徴として愛される冊子となり、世界中の多くの人々にイケアを周知し、インスピレーションを届け続けた大切な存在であるという。

しかし、時代の変化によって、より多くの人々とつながるための新しい方法としてデジタルを活用。人々にさらに身近な存在となっているとのことだ。

また、近年は利用者の購買行動やメディアのあり方が変化したこともあり、IKEAカタログの需要は減少。そのため、Inter IKEA Systems B.V.は、今後の明るい未来を見据えつつ、IKEAカタログのこれまでの輝かしい歴史に幕を下ろす決断をしたとしている。

IKEAカタログに別れを告げるという決断は、デジタルをさらに駆使してより身近なイケアであるために継続している変革と密に関わっているという。

イケアの変革はすでに深く浸透しており、2019年のオンラインでの売上高は全世界で45%増加、IKEA.comへのアクセス数は40億以上を達成。同時にデジタルサービスを改善してイケアでの買い物体験をさらに楽しめるよう新しいアプリを始動したとのことだ。

なお、IKEAカタログの発行は終了するが、これまでのIKEAカタログの素晴らしい歴史を記念して、ホームファニッシングのインスピレーションと知識にあふれたブックを2021年の秋に発行する予定であるとしている。