[ロンドン 7日 ロイター] - 英政府高官は7日、欧州連合(EU)離脱の移行期限が切れる年末までにEUと通商協定を締結できず、港湾が混乱した場合、新型コロナウイルスのワクチンを空輸することが可能だとの認識を示した。

同高官はスカイニュースに「ワクチンを守るため、広範な計画を立てている。これは何よりも最優先の製品だ。民間以外の航空機の利用も検討している」と述べた。

英政府は、米製薬大手ファイザーと独ビオンテックが共同開発した新型コロナウイルスのワクチン接種を今週開始する準備を進めており、すでにベルギーにあるファイザーの製造施設から初回分のワクチンが到着している。

英国とEUが年内に通商協定を締結できなかった場合、英国・欧州大陸間の輸送は深刻な混乱に見舞われる公算が大きい。

同高官はBBCテレビに「ワクチンは最優先だ」と発言。軍の利用や空輸も選択肢として検討していると述べた。