[ローマ 4日 ロイター] - 調査機関Censisが4日発表した調査によると、イタリア人の過半数が公衆衛生を確保するために個人の自由を放棄するのは正しいと考えていることが分かった。新型コロナウイルス感染拡大抑制のため、政府が実施している規制が世論の支持を受けていることが示唆された。

調査によると、回答者の57.8%が、公衆衛生を守るために、政府が「いつ、どんな条件で自宅からの外出を許可するか、可能な行動と不可能な行動、誰と、どこで会うことができるか」を決めるべきと回答した。

政府の規制への賛同は若者の間で強く、支持率は18─34歳が64.7%だった。

イタリアでは今年春、第1波を抑制するため政府が規制を導入。緩和後に若者たちが集まるなどしたことが原因で、夏に感染が拡大したとされている。

イタリアは西側諸国で初めて大きな感染の波に見舞われた国で、3月初めに欧州初の全土ロックダウン(封鎖)に踏み切った。2月の感染拡大開始からこれまでに5万8000人を超える死者が出ている。

調査では、回答者の79.8%がクリスマス時期の厳しい規制を支持した。

調査実施後の3日、コンテ首相はクリスマスイブの深夜ミサのほか、クリスマス当日と翌日のボクシングデー、および1月1日の都市間移動を禁止するなどの規制を発表した。