米大統領選「不正ある」 トランプ氏勝利を叫ぶ日本人識者たちの論理
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こうした人々が寄稿する「論壇」を読めば、思考パターンが少し垣間見えるときがある。こうした人々の議論は「事実」から「結論」ではなく「願望」から「結論」を導くので、残念ながら途中の「議論」は全て間違っている。
悲しいことだけど、完全にクリーンな選挙は難しい。たとえば日本の選挙では直近の衆院選である2017年に60件、2014年に87件の公選法違反が摘発された。だからと言って、野党は2017年と2014年の衆院選を「不正選挙」と言わない。その理由は小さい不正は起こるけど、選挙の結果を180度変えるほど大きな不正は行われていないからだ。同じことは米国にも該当する。
米国の選挙でも小さな不正は確認されると思うけど、だからと言って、選挙結果を180度変えるほど大きな不正は行われただろうか。残念ながら枝葉末節の小さな不正ばかり取り上げるけど、選挙結果を180度変えるほど大きな不正は確認されていない。またもし仮に大統領選が「不正選挙」と言うならば、同時に行われた上院と下院の選挙も「不正選挙」だろうか。自分たちが信じたい「願望」から議論を起こすので、残念ながら議論の内容は完全に間違いで「結論」も間違える。こうした人々は少し頭が良くないのだと思う。