デジタル人民元、蘇州でも配布 中国、市民利用の実証実験第2弾
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深圳の次に蘇州でDCEP(デジタル通貨電子決済)の実証実験をすることは、1年くらい前に発表されてました。コロナで延期になったんですね。
なお、前回(深圳)は、習氏の同市訪問とタイミングを合わせて実施されました。
注目のコメント
デジタル人民元の運用開始に向け着々と準備が進んでいる印象です。
実際に運用が始まれば、アリペイやウィーチャットペイといった既存のモバイル決済には大きな打撃となります。
アリペイを運営するアントグループの2020年上半期におけるデジタルペイメント関連の売上は260億元と、全体の35.9%を占めています。これには店舗からの手数料収入などが含まれており、手数料無料のデジタル人民元が普及するとこの部分の収入は無くなってしまいます。
最近フィンテック企業に対する規制も強化されていますので、ビジネスモデルの転換を余儀なくされそうですね。個人的な理解の整理
①そもそも人民元の国際通貨としての距離感は10年はある
・資本取引規制や為替レート維持をやめないといけない
・一方で中国としてはグローバル経済のボラティリティを
ヘッジするため何とか為替レート維持したいのでは
(アジア通貨危機の反面教師)
②となると今のデジタル人民元はキャッシュの代替の
位置付けに留まるレベル?
③更に中国では既に民間IT巨人中心に、決済のデジタル化
は普及してしまっている
(故に金券程度しか消費者にメリット提供できない?)
④強いて言うと「キャッシュレス」との違いは強制流用力
くらいか
これらを考えると、
・短/中期: どこまで民間IT巨人とのカニバリがあるか?
・長期: 人民元が国際化された際にインパクト大きい?
(しかし、そもそも人民元の国際化って...??)
あたりが気になっておりますが、自分はマクロ経済/金融の専門家ではないため、詳しい方のご意見を伺いたいところです。一人2000元を配っているそうだ。
これではアリペイやWeChatペイより便利だったら一挙に普及だろうが、
政府のやっているアプリは成功した事例は少ない。
一つのテストだけだろうな。
しばらく地方出張して、VPNが使えなくなり、いま北京に戻った。