[オタワ 4日 ロイター] - カナダ統計局が4日発表した11月の雇用統計は、雇用者数が6万2100人増となり、失業率は8.5%に改善した。市場予想は雇用者数が2万人増、失業率が8.9%だった。

新型コロナウイルスによる打撃が大きいサービス業の雇用は1万7900人と控えめな伸び。製造業は4万4200人増加した。

フルタイムの就業者は9万9400人増え、パートタイムは3万7400人減少した。フルタイムの雇用者数はコロナ禍前の水準を2.9%下回っている。

調査は11月8日─14日に実施されたが、最大都市トロントなどではその後ロックダウン(都市封鎖)措置が再導入された。

CIBCキャピタル・マーケッツのシニアエコノミスト、ロイス・メンデス氏は、12月のデータに影響が出るだろうと予想し、「雇用と経済活動全般で落ち込みが想定される」と述べた。