中国当局、足元の元高容認 急激な動きには対応も＝関係筋
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「２年半ぶりの水準に値上がり」ということは、2018年6月頃、強まる米中摩擦の中で中国が元安を容認して景気を下支えして以来ということですね・・・ 『「元高が中国経済のファンダメンタルズに支えられている」と指摘。「大規模な資本の流入や流出によるショックはうかがえず、介入の必要はない」とし、「為替レートは主に経常収支によって変動している」と述べた。』とのことですが、新型コロナウイルスを他国に先駆けて抑え込み、世界の工場の地位を活かして輸出を増やし、製造業の景況感も良いことから政府も人民銀行も自信を深めているということでしょう。
通貨の強さは国の強さという側面があり、トランプ政権の登場以前、米国は基軸通貨としての地位を安定的に守るため、緩やかなドル高政策と取り続けて来ました。原油の元決済を進めデジタル人民元を発行し、中国は元の国際決済通貨としての地位を高めるべく動いています。その一方、急激な元高は輸出依存度の高い中小企業の利益を奪います。動きから目が離せません。(@_@。チュウモク人民元上昇の背景は3つあります。①相対的に高い金利、②潤沢な実需（経常黒字・貿易黒字）そして③バイデン政権の誕生です。③ばかりクローズアップされますが、そうした流動的な政治的要因に限らず、ファンダメンタルズで見ても買われる筋合いにはあります。
