中国、「米による企業弾圧に反対」 ＳＭＩＣなどへの投資禁止で

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• 小原 凡司

  笹川平和財団 上席研究員

  ・2020年12月04日

  中国も輸出管理法に基づいて、中国版エンティティ―リストを作り、米国に対抗しようとししていますが、SMICは半導体受託生産の中国最大手の企業です。半導体は、中国が進めようとする智能化（デジタル化にAIを融合すること）とそれに基づく自動運転等のIoT関連ビジネスの鍵になる要素です。そして、中国は最先端の半導体製造に関する技術が不足しています。中国にとっては急所という訳です。
  また、中国にとって石油も急所の一つです。中国が輸入する石油の80％以上が南シナ海を通っています。そして、中国は、マラッカ海峡等のチョークポイントで米国が中国への石油の輸送を止めるのではないかと心配しています。すでに、2015年の国営新華社通信が、この心配を示し、タイに運河を建設することが必須という記事を載せています。
  中国が強く反発するのは、痛いところをつかれたからかもしれません。