リモートワークが日常化する中で、SlackやZoomなど“SaaS”と呼ばれるクラウド型のソフトウェアは私たちの仕事に欠かせないものとなりました。
新型コロナウイルスの影響で苦境にあえぐ観光業界や飲食業界とは対照的に、SaaS企業の株価はリモートワーク化や政府のDX推進の後押しを受け、3月のコロナショック以降、大きく値を上げています。
現在、米国では時価総額上位100社中7社にSaaS企業がランクイン、国内に目を向けると、新興企業向け株式市場マザーズにおいても、時価総額の上位10社中、6社がSaaS関連の企業となるなど、産業として急速に台頭していることが伺えます。
もはやビジネス用語として定着した“SaaS”ですが、このビジネスを理解する上で欠かせないのが「SaaS KPI」と呼ばれる指標です。
ARRやARPU、Churn Rate(チャーンレート)といった指標を基に事業説明がなされることが多い“SaaS”ですが、「なぜそれらのKPIが用いられるのか」「何が最も重要な指標なのか」「どのように捉えるべきか」を端的に説明できる方は多くないと思います。
この記事では、SaaSビジネスにおいて、国内トップランナーであるfreeeの決算説明資料を基に、ビジネスパーソンが最低限押さえておきたいSaaS KPIの解説を行っていきます。
解説にあたっては、この決算説明資料の公表元であるfreeeファイナンス統括の原昌大執行役員にもコメントを頂きながら、そのエッセンスを理解していきます。
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