NY恒例のクリスマスツリー点灯式 コロナ禍で「無観客」 

 【ニューヨーク=上塚真由】米ニューヨークの中心部にあるロックフェラーセンターで2日夜(日本時間3日午前)、冬の風物詩となっている巨大クリスマスツリーの点灯式が行われた。例年は国内外から大勢の見物客が集まるが、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で点灯式の見物は禁止された。

 今年のツリーは、ニューヨーク州で伐採された高さ約23メートルのドイツトウヒ。約5万個の発光ダイオード(LED)の電飾が色とりどりに輝き、最上部にはスワロフスキー社製クリスタルが使われた「星」が飾られた。

 ツリーは来年1月上旬まで毎日点灯される。例年は期間中、1日に約75万人が訪れるが、今年は混雑を避けるため、見学者は予約制でマスク着用などが義務付けられ、ツリーの鑑賞時間は5分と制限される。

 同所の巨大ツリーは世界大恐慌だった1931年に飾られたのが最初で、ロックフェラーセンターを所有する不動産会社の代表は「ツリーは希望や回復力、ニューヨークの不朽の精神を誇るもので、今年は不可欠だった」としている。

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