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「培養鶏肉」シンガポールで販売へ 世界初

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  • Eat Just, Inc. Food Scientist

    培養肉、また今回承認された製品に携わる一人として喜びを感じています。

    培養肉のプレーヤーは年々増えている一方、新規食品(Novel food)に当たるため、規制により販売が制限され、いずれのメーカーもサンプルの試食に留まっていました。今回認可の下りたシンガポールでは、飲食店や小売などで、消費者に有料で当該製品を提供することが可能になります。

    先日、シンガポールに植物性の卵代替品「JUST Egg」の生産拠点を設ける計画を発表しましたが、培養肉もシンガポールの拠点で生産する予定です。肉と卵という二大タンパク質を、より安く健康で持続的な形にアップデートし、シンガポールからアジアへと広めていきます。

    ※正式なプレスリリースはこちら▼
    https://www.gdmeat.com/

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    さて、こうした製品に代表される「代替タンパク質」は、従来の動物性タンパク質に比べ、水や土地、エネルギーの使用量が少なく、温室効果ガスの排出量も少ない等、より効率的、持続的に生産可能な食料として注目されています。

    さらに、感染症や耐性菌のリスクが低減できる点も非常に大きいです。本記事の写真が示すように、高密度で飼育する現在の畜産は、家畜・家禽が”増幅器”として働き、感染症の温床になることが以前から指摘されています。日本でも高病原性鳥インフルエンザが発生し、ピークの冬前にも関わらず、処分された鶏が過去最悪の数になっています。
    植物性の代替肉に加え、こうした培養肉は、サルモネラのような食中毒を起こす動物の内臓由来の病原菌はもちろん、何度もパンデミックを起こしてきた鳥・豚インフル等の感染症や抗生物質の乱用による耐性菌が発生する恐れがないことも利点の一つです。

    また、A.T.カーニーの予測によると、2040年には消費される食肉のうち40%が畜肉、35%が培養肉、25%が植物肉になり、培養肉は、コストダウンと増産により、今後右肩上がりで生産・消費が増して行くと予想されています。
    従って、既に一定の需要を獲得している植物肉同様、培養肉も、今回の承認を足がかりに次々と色々な商品が市場に登場すると思われます。

    これから始まる、肉の「パラダイムシフト」に注目です。


  • エネルギーアナリスト/ポスト石油戦略研究所代表

    人類は毎年750億匹の陸上動物を食べているわけですが、そのうちの500億匹は鶏です。それが殺さずに効率的に培養できるようになったらすごい事ですね。

    ただ、一般に細胞培養には相応の良好な栄養環境が必要で、その栄誉供給はどこからやるのかという問題はあります。

    生きた鶏と違い、胃袋や腸がないので、培養に最適な吸収しやすい栄養を与えるとなると、ブドウ糖やアミノ酸などの高級な栄養をエネルギーとコストをかけて用意し与えなければならない様な気がします。

    そう考えると、生物というのは栄養収集効率からしてよくできていますね。

    因みに、陸上動物以外に、人類は6兆匹超の魚介類も食べています。


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    ジョーシス株式会社 シニアエコノミスト

    シンガポールの国家的な重要課題の一つに、食糧安全保障があります。2030年までに30%の自給率を目指すという「30by30」という政策があります。シンガポールは農地が極めて少ないため、自給率も非常に低く、万一の場合を想定して自給率の上昇に力を入れています。コロナで貿易が滞りそうになったことで、その意識は高まりつつあり、培養肉は食糧安全保障上、重要な手段となる可能性があります。

    戦争や、マラッカ・シンガポール海峡での大事故による海上交通のマヒといった地政学リスクもシンガポールの食糧事情に影響を与える可能性があります。小さな国ですので、「万が一」が発生すれば、国家存亡に直結するリスクを抱える国です。「万が一」が起こる可能性は、文字通り高くはありませんが、そのシナリオも考えておかなければならない運命にある国とも言えます。

    このほか、野菜でも垂直農業や「野菜工場」も数年前から行われています。シンガポールの老舗の野菜ファームを見学したことがありますが、土地のリース期間など意外と厳しい問題もあり、当該農家は垂直農業を取り入れて限られた土地での収益性アップ、社会見学の受け入れによって「顔の見える農家」として知名度アップと直販といった工夫をしています。

    スマート養殖もまだ大規模ではありませんが、シーメンスとシンガポールのスタートアップが組んで新たな試みがすすめられています。天然捕獲は限界がありますから、養殖をいかに効率よく、かつ環境負荷の少ない形で(二酸化炭素排出量が結構あります)やっていくか。食糧安全保障という視点は、これから世界的に重要性が増していくのではないでしょうか。


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