米ビザ、ビットコインが特典の新クレカ提供へ－ブロックファイと提携

（ブルームバーグ）：米ビザは新興のフィンテック企業ブロックファイと提携し、会員が利用特典として航空会社のマイルや現金ではなく、暗号資産（仮想通貨）のビットコインを受け取れるクレジットカードを提供する。

ブロックファイの発表によると、「ビットコイン・リワード・クレジットカード」はカード利用額の1.5％がビットコインで還元される。また、最初の３カ月の利用額が3000ドル（約31万円）を超える場合、ビットコイン250ドル相当が一括で付与される。同カードは年会費200ドルで、米銀イボルブ・バンク・アンド・トラストが発行する。

ビザは今年に入り、ビットコインで特典を付与するデビットカードを提供するため新興企業フォールドと提携。主要企業によるビットコイン採用に弾みをつけた。

ブロックファイを創業したザック・プリンス最高経営責任者（ＣＥＯ）は発表文で、「当社の製品群にクレジットカードを追加し、より多くの消費者にビットコインへのアクセスを拡大できることに胸を躍らせている」と指摘した。同社はこのカードを2021年の早い段階で実用化させたい意向だ。

ビットコインは今年に入り160％余り値上がりしており、11月30日には２万ドルに接近した。

原題：Visa Joins With Startup BlockFi for Bitcoin Rewards Credit Card（抜粋）

注目のコメント

白石陽介
株式会社ARIGATOBANK 代表取締役CEO / 東京都デジタルサービスフェロー
・2020年12月02日
クレジットカードのインセンティブがビットコインというのは面白いですね。
インセンティブの内容としては、最初の3か月で3000ドル以上の決済すると、250ドル分のビットコインがblockFiのアカウントに付与されるそうです。

このクレジットカードは年会費が200ドルなので、差し引きで(付与された瞬間は)50ドルが貰えるということですね。

日本だとクレジットカードを作って使うと、5000円とか7000円分のキャッシュバックというのはよくあるキャンペーンなので、それと比べると特段お得という印象はありませんが、オマケがビットコインというのは新しい点だと思います。

PayPayや楽天等でもポイント投資がありますが、そもそもポイントはオマケなので、現金による投資と比べると損失に対してのユーザ心理が穏やかになるという特徴があります。

そういう意味では、インセンティブ部分がビットコインというのは、下がった時はどうせオマケでもらったしなと思い、増えた時には喜べるという点では実は可能性ある組み合わせかもしれませんね。

また、付与された分は増減を気にせずガチホしていつか来る日を楽しみにするというのもあるかもしれません。

とはいえ、実際にこのビットコインをドルとして払い出す際には税金がかかってしまうでしょうから、よっぽど上がらないとお得にはならない点は冷静に認識しておきましょう。
片平知宏
NewsPicks編集部記者
・2020年12月02日
これは人気になりそう。右肩上がりになるのなら。ポイントで儲かるなんて夢もあるし。
古田宏毅
使う分だけビットコインがたまっていくのっていいな。ポイントとして付与されるものの価値が変動するのは新しんじゃないか。