[シンガポール 2日 ロイター] - 原油先物価格は2日、下落している。米原油在庫が予想外に増加したことや、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が2021年の生産体制を話し合う会合を延期したことが背景。

0131GMT(日本時間午前10時31分)時点で、ブレント先物は0.27ドル(0.6%)安の1バレル=47.15ドル。米WTI先物は0.29ドル(0.7%)安の44.26ドル。

米石油協会(API)が公表した週間統計によると、原油在庫は先週410万バレル増加した。ロイターがまとめたアナリスト予想は240万バレルの減少だった。

OPECプラスは、21年の生産体制を話し合う会合を1日から3日に延期した。

オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)のアナリストは、OPECプラスが合意できない可能性が高いと指摘。現行の減産規模の延長で合意できなければ、21年上期の原油市場の余剰は日量150万─300万バレルに達するとの見方を示した。