2020/12/17

【2021年予測】淘汰が始まる企業の傾向

2020年も残り半月。今年の倒産動向を振り返ると、当初は軽視されていた新型コロナウイルス問題が徐々に深刻化し、4月には緊急事態宣言が発出。
人の動きがストップしたことで、飲食、観光、アパレルをはじめとする業界に大打撃を与えた。
4月まで9カ月連続で前年同月比増加となっていた全国の企業倒産(法的整理)はさらに増加し、大手・上場企業の倒産も相次ぐのではないかと懸念されたが、結果はその真逆になった。
かつてない大規模な政府主導のコロナ対策企業支援策で、倒産は抑制され、2020年11月までの倒産件数は7257件(負債総額は1兆360億5300万円)と前年同期を417件下回り、年間の倒産件数は20年ぶりに8000件割れとなることがほぼ確実となった。
しかし、そうしたなかでも倒産件数が過去最多となりそうな業種や、過去にあまり例を見ない変わった倒産事例もあり、倒産の質は変化し続けている。
2020年の倒産動向を振り返るとともに、2021年の倒産トレンドを予測してみた。

コロナ禍で発生した異例の倒産