[ワシントン 1日 ロイター] - バー米司法長官は1日、米大統領選で広範囲にわたり不正投票が行われたことを示す証拠は見つかっていないと述べた。AP通信が報じた。

報道によると、バー長官は「これまでのところ、選挙結果に影響を与えるような規模の不正行為は見つかっていない」と語った。

これに対し、トランプ陣営の弁護団は、司法省が不正投票に関する調査を十分実施していないと反論した。

バー長官は先月、大統領選の不正投票に関する「根拠のある主張」を調査するよう連邦検察に指示する一方、「現実離れした主張や無理な主張」は調査しないよう命じていた。

大統領選では、民主党のバイデン前副大統領が、選挙人のうち306人、トランプ氏が232人を獲得した。

ただ、トランプ氏は証拠を示さずに、大統領選に大規模な不正があったと主張。州・連邦当局は相次いでトランプ氏の主張を否定している。

トランプ氏の陣営は1日、ウィスコンシン州での大統領選の結果に異議を唱え、同州最高裁判所に提訴した。22万1000票の不在者投票に不備があり、集計から除外すべきだと訴えている。同州では、約2万票差でバイデン氏が勝利した。

バイデン氏は1日、新型コロナウイルス救済法案を可決するよう議会に要請。来年1月20日の大統領への正式就任後に経済活性化に向けた一段の措置を実施すると言明した。

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