大企業のデジタル変革に必要な「新しい人材像」とは?
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大企業に欠けているのは、デジタルサービスを立ち上げ、成長させていく組織です。
論点は、事業の柱となるデジタルサービスを担える組織の構築です。
デジタルサービスを成長させる原理原則やプロセス、コラボレーションの在り方は、多くの日本企業にとって未知のものであるはずです。
米国のウォルマート社は、DXを上手く進めている事例として扱われることが多いですが、2016年にデジタルネイティブ企業のジェットを買収したことで、デジタルへの展開を飛躍させており、事例として参考になります。「ひとつひとつのUI/UX(ユーザーインターフェース/ユーザーエクスペリエンス)には意図があり、それらは深い顧客理解に根差している。」に深く共感。
B2Bのビジネスであってもエンドユーザーである顧客への理解なしでは成り立たない。
STP が大切。◆大企業でのイノベーション創出に必要な機能を人材化する
大企業のイノベーション創出に欠かせない6種の職種が提案されている。
ベンチャーアーキテクト(VA)
ストラテジックデザイナー(SD)
グロースアーキテクト(GA)
エクスペリエンスデザイナー(XD)
エンジニア(ENG)
プロダクトマネージャー(PM)
なにやら難しい言葉になっているが、我々のなじみの概念でいえば前三つが事業開発者(BD)であり、後ろ三つはエンジニアである。後ろ三つは各組織において研究・開発・製造を一気通貫でやるために細分化されており、エンジニアと製品毎に管理するプロダクトマネジャーというくくりで分かれている企業も多いだろう。ここにXDという新しい職種が加わっているが内容は試作品を速く作って世で試すという役目でラピッドプロタイピングできる人材ということだろうか。
一方前半三つは今までは事業開発という名でやっていた部分を細分化している。事業開発といってもフェイズ毎にこうした役割があるということがこの記事を読むとわかる。もちろんスタートアップならこの役割は一人で担うことが多いが(特に初期は)、大企業がイノベーションを真剣に取り組むとなればこうした役割分担がでてきて当然だ。
イノベーションを起こす仕組みを分解すればこうした機能が必要になり、そのためのスキルをもった人材が必要になる。そういう意味でまずそれぞれの機能が何か、どういうスキルが必要かを整理しなおすには勉強になる。