[北京 30日 ロイター] - 中国銀行保険監督管理委員会(銀保監会、CBIRC)の 郭樹清主席は30日、不動産市場が金融産業と密接につながっていることを踏まえると、不動産市場が金融リスクにおいて最大の「灰色のサイ」だと指摘した。灰色のサイは、顕著であるにもかかわらず看過されているリスクを指す。第14次5カ年計画に関するさまざまな政策当局者の見解を上海証券報が報じた。

郭氏は、不動産市場に関連する銀行の融資が現在全体の39%を占めると述べた。多くの債券や株式、信託投資が不動産市場にエクスポージャーがあることは言うまでもないと指摘した。

「金融リスクの面で不動産市場が最大の灰色のサイであると言っても過言ではない」とした。

郭氏はまた、現代の技術が金融産業に変化をもたらした上、今後も変化をもたらし続けるとの見方を示した。規制当局にとってデジタル通貨やサイバーセキュリティ、情報セキュリティが主要な課題として挙がってきているとした。これを受けCBIRCは、大手テクノロジー企業のリスクと独占を防ぎつつ発展を促進するような革新的な対策を用いると述べた。