著作権処理、放送と同等に ネット配信巡り法改正へ
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07年にYahoo!テレビのプロデューサーとして、09年にGYAO!の社長として、一貫してネット側からこの問題に取り組んだ者としては胸アツの内容です。これでテレビ局は"放送事業者"から"総合コンテンツメーカー"に進化しやすくなるでしょう。
ただ、細かく内容を見ると"放送通信同時権利オフ機能"など付ける旨も書かれており、まだまだ紆余曲折はありそう。ただ、権利団体も守りに入り過ぎると、今度はYouTuber等、権利団体に所属しない新たな実演家が勢力を持つ事になるので、大局的な見極めが重要だと思います。放送と通信の融合というコンセプトは20年ほど前から言われつつも、著作権処理がハードルとなってなかなか進んできませんでした。
放送局がコンテンツを同時配信することへの障壁が低くなるのであれば歓迎すべきこと。次は著作者側への配分の公平性も合わせて議論ができると良いですね。ユーザーとしては、コンテンツをどのデバイスで見るかは、正直手段に過ぎない。昔からの歴史などで規制がある一方で、技術はそのスピード以上に進化して、ユーザー習慣は変わっている。
その習慣に対応した規制にならなければ、結局便利な方にユーザーは流れる。短期的には規制で保護されても、長期的にはユーザーをコントロールできるはずもなく、その間に新しく成長する側に対応してきたユーザー中心のサービスが当たり前だが広がり、長期的にはじり貧になる。それが今まで起こってきたこと(もちろん、テレビは規模が大きいゆえに、新規参入プレイヤーに比べてギリギリを攻めることができないなど競争で元々ハンデがある側ではあるというのは現実だが…)。
一方で、自分自身はまだテレビをよく見るし、マスに届けるためにコンテンツにお金をかけられ、ノウハウもたまっていて、やはり強いと思う。ユーザーとしては、規制変更をむしろキッカケに、面白いコンテンツがどんどん出てきてほしい。
そして、良いコンテンツを作った人が報われるようにしていくことも併せて重要。品質が悪いコンテンツは無料であっても、結局多くの人の時間を無駄にして、社会的損失が大きい…もちろん何を良い品質とするかは人それぞれだし、人間が根源的欲求として強い見出しを求めたりとかあるのは現実なのだが。