[シンガポール 30日 ロイター] - 原油先物価格は約1%下落している。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OEPCプラス」の会合を前に警戒ムードが広がっている。

0008GMT(日本時間午前9時8分)時点で、ブレント先物(1月限)は0.58ドル(1.2%)安の1バレル=47.60ドル。より活発に取引されている2月限は、0.48ドル安の47.77ドル。

米WTI先物(1月限)は0.40ドル(0.9%)安の1バレル=45.13ドル。

両先物は11月の上昇率が20%を超え、5月以来の大幅な上げを記録する見通し。新型コロナウイルスワクチンへの期待が相場を支えている。

アナリストや市場関係者は、OPECプラスが来年1月から予定する減産規模の縮小を先送りすることも期待している。

OPECプラスは29日に予備協議を開いたが、2021年の生産体制についてまだ合意を見いだせていない。関係筋が明らかにした。30日から2日間は正式な閣僚級会合が開催される。

本会合は30日1300GMT(日本時間午後10時)に始まる見通し。

オーストラリア・アンド・ニュージーランド銀行(ANZ)のアナリストは、OPECプラス内で不協和音があり、現行の減産体制の維持で合意できない可能性があると指摘。その場合、2021年上期の原油市場の余剰は日量150万─300万バレルに達するとの見方を示した。