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ただ、自発的に学び続けられる人は少ないので、企業は意欲の喚起と継続へのサポートに重心を置く必要が出てきます。学ぶ人と学ばない人との差がすごくなってきますね、今後さらに。
市場規模は年間4000億円から5000億円に向けて少しずつ拡大してきました。リーマンショック前の2008年の市場規模は5300億円。そこで打撃を受けましたが、翌年は4500億円程度と15%減少程度でした。
またその後、2019年は5000億円を超える水準まで回復しました。そうした意味で、企業研修サービスに対して、一定の支出を企業がしてきました。
しかし、2020年のコロナ禍で企業研修は非常に大きな変化がありました。まだ矢野経済研究所により市場規模は公表されていませんが、リーマンショックを上回る水準の減少幅が想定されます。
企業研修では、教室集合形式が王道であり、それはまさしく三密な状況であるため、コロナ禍により大きな影響を受けています。また、緊急事態宣言が4月に出されたことで新入社員研修時期に直撃し、多くの企業が実施の見合わせや延期をされました。これも含めて、大きな変化を余儀なくされた=逆に言えば、変化・進化のチャンスとなりました。
コロナ禍を経て、企業研修サービス業界の大きな変化としては・・・
①研修のオンライン化
・現在は90%以上の研修がオンラインに変化しました
②Eラーニング・LMS活用の促進
・2000年頃よりEラーニングサービスが普及していましたが、今一つEラーニングは伸びませんでした。それが今年になり一気にニーズが拡大しています。
③研修業界においても、資本集約的な流れがある
・もともと研修サービスは、小資本でできる事業であり、個人講師の方でも継続的な事業を行いやすい業界でした。
・しかし、上記のEラーニング・LMS等の事業投資が必要となるものが増えており、サービスベンダーの資本力が問われるようになってきています。
ではどう変化するのか? 何を変化させるのか? 等々考えると、これからは「小さなコミュニティで学び合う」「自分自身で掴み取っていく」と言うことに変化していくように感じています。会社が「提供」してくれる研修は最低限となり、その他は自分で学んでいくことが求められるようになっていくのではないでしょうか? 兼業、副業 OKとなると、研修のあり方が変化していくのは当然のように思います。
ただ、インフラやコンテンツだけでなく研修とは何かという考え方の変化も必要な気がします。