サーチファンドで事業承継、新たに3件 山口FG

コメント

注目のコメント

• 小池 藍

  THE CREATIVE FUND, LLP代表(VC), 京都芸術大学講師 GP,代表パートナー

  ・2020年11月30日

  事業承継を前提としたサーチファンドが日本でも動き出している。
  
  海外だとよく聞くが、まだまだ日本では馴染みの少ないサーチファンド。この先進的な取り組みを進めているのが、進化で攻め続ける山口フィナンシャルグループだ。
  
  山口FGのサーチファンドの特徴は、地元エリアの老舗企業の事業承継を、若者経営者に託し、そこに対し出資するという形式にある。
  
  現代ならではの企業や社会の課題を一気に解決する手段であることは自明で、このモデルが上手くいくと、日本にとって意義が大きい。また、ビジネルモデルを広げたい銀行にとっても勿論意義は大きいはずだ。
  
  私自身、PE在籍中に、事業承継が理由の買収案件を複数見てきたが、承継の手法のノウハウ蓄積がこういった形の投資では必須項目だと学んだため、そのあたりの知見が山口FGにどのように溜まっていっているのかなどはとても興味がある点だ。
  再現性が高くなれば、リスクを抑え、効率的に成功確率を上げることが可能となり、ますます案件数は増えるだろう。
  
  今後どうなっていくのか、ぜひこのサーチファンドについて、日経新聞やメディアが動きを追い続けてくれることに期待したい。
  
  また、承継事業の経営者候補を募集しているとのことで、通常の転職とも、起業家になるのともまた違ったチャンスだ。プロ経営者として若い世代で攻めていきたい人には良い機会なのではと思う。検討してみてはどうだろうか。
• 朝倉 祐介

  アニマルスピリッツ 代表パートナー

  ・2020年11月29日

  経営に興味関心を持つ若手ビジネスパーソンが集まる都市部と、有形無形のユニークなアセットを持つ企業がありながらも次世代の経営者候補が不足する地方の間には、明らかに構造的な歪みがあります。
  サーチファンドという仕組みを通じてこうした歪みが解消できるのか、興味深い試み。
  
  地銀が取り組んでいるという点も面白い点ですが、考えてみれば本来、地銀こそがこうした施策の旗振りを行うべきなのでしょうね。