【11月27日 AFP】ジンバブエ北東部ビンドゥラ(Bindura)で、10年前に閉山した金鉱山の地下坑道が崩落し、個人採掘者ら約40人が閉じ込められたとみられることが分かった。ジンバブエ鉱山労働者組合が26日、明らかにした。

 ビンドゥラは首都ハラレの北約70キロに位置する町で、事故は25日夜に起きた。救助当局によると、この鉱山では「複数の鉱山シンジケートが採掘を行っていた」という。爆破で坑道の支柱の幾つかが崩壊し、坑道が崩落。当時、内部にいた正確な人数は確認できていないとしている。

 この金鉱山では、閉山後も解雇された作業員が個人採掘者として、残存する金鉱石の採掘を続けていた。

 鉱業はジンバブエの主要な外貨収入源で、鉱物輸出の6割を金が占める。国際危機グループ(IGC)は今週発表した報告書で、同国では個人採掘が失業者のセーフティーネットと化しており、推定150万人が従事していると指摘。貧困と新型コロナウイルス流行の影響で、個人採掘者はさらに増えるとの見方を示している。(c)AFP/Farai MUGANO and Jekesai NJIKIZANA