[東京 27日 ロイター] -

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 103.93/95 1.1925/29 123.95/99

午前9時現在 104.25/27 1.1908/12 124.16/20

前日午後5時 104.32/33 1.1926/27 124.41/45  

午後3時のドル/円は、前日東京市場午後5時時点(日銀集計値)に比べ、ドル安/円高の103円後半。国内勢によるドル売りや米長期金利の低下、クロス円の下落等を受けて、ドルは4営業日ぶりに104円を割り込んだ。

ドルは朝方の取引で高値104.27円を付けた後、じわじわと売られた。月末を控えた輸出企業によるドル売りが目立ったほか、米連邦準備理事会(FRB)の超低金利政策が長引くとの見通しを背景に米長期金利が低下し、ドル/円の上値を抑えた。

市場では、過去10年の実績で感謝祭の週にドル/円が上昇する傾向があるとの認識が広がり、感謝祭週の「ドル高アノマリー」として意識されていた。

しかし、ドルは24日に高値104.76円を付けた後は弱含みとなり、今年はアノマリーが不発となった。「短期筋のショートカバーを原動力にドルは週前半に104円台後半まで上昇したが、上昇はだましだった可能性がある。ショートカバーが一巡すると103円台後半と元の姿に戻った」(外為アナリスト)との意見が聞かれた。

クロス円が軟調だったことも、ドル/円の足をひっぱった。

豪ドルは、中国がオーストラリア産ワインに暫定的な反ダンピング措置を発動すると発表したことを受け小幅に下落したが、その後はやや持ち直している。

豪ドル/円は現在76.65円付近。午前11時過ぎに一時76.51円付近まで下落した。早朝の高値は76.72円だった。

英ポンド/円は138円後半と、昨日から約1円安の水準での取引となった。

英国と欧州連合(EU)の貿易交渉を巡り、EUのバルニエ首席交渉官は27日に一部加盟国の漁業担当相と協議することが、EU当局者の話で分かった。

市場参加者によると、バルニエ氏は、ほとんど進展が見られないと警告する公算が大きいとされ、警戒感が広がっている。

26日に急落したビットコインは、午後3時の取引で1万7250ドル付近と、昨日終値からは約100ドル高になっている。ビットコインは25日に1万9490ドルと2017年12月に付けた最高値(1万9666ドル)に迫っていた。

市場では「史上最高値の更新が目前に迫り利益確定売りが一気に強まったようだが、株も含めて他のリスク資産に売りが波及する可能性には注意が必要だ」(トレーダー)という。