「医療崩壊」が海外の映像のような形で訪れるとは限らない。最前線の医師がいま危惧すること

コメント

注目のコメント

• 田中 希宇人

  日本鋼管病院　呼吸器内科 呼吸器内科医 | 医学博士

  ・2020年11月26日

  【誰も医療崩壊は望んでいない】
  
  「医療崩壊」という言葉は、定義はなく、人によって解釈も異なると思いますが。
  
  現場の感触では「医療崩壊」へ向かっている実感があります。
  
  このまま感染拡大が広がってくると、コロナの重症者は勿論のこと、がんなどのコロナ以外の入院が必要な患者さん、検査が必要な患者さん、交通事故や火事などで集中治療が必要な患者さんは救うことができなくなります。
  
  今はコロナを軽視している人にとっても他人事ではありません。
  
  どんな方でも調子悪くなっても受け入れられる病院がなくなってしまうのです。
  
  もし無理やり病院内に入ろうものなら、院内にコロナ症例やコロナ疑いの発熱の患者さんやひどい咳をしている患者さんが待合室にトコロ狭しとひしめき合うような状況（救急病院での例年の年末年始のインフルエンザの状況に似ていますが）になる可能性があります。
  
  繰り返しお伝えしますが、誰も医療崩壊を望んでいるわけではありません。
  
  ですので、国民の皆さま一人一人ができる行動を徹底して頂きたいと考えます。