[ワシントン 25日 ロイター] - 米商務省が25日発表した10月の新築一戸建て住宅販売戸数(季節調整済)は、年率換算で前月比0.3%減の90万9000戸だった。ただ、過去最低水準の金利や新型コロナウイルス流行を受けた郊外住宅への高い需要で高水準を維持した。

9月の販売数は95万9000戸から100万2000戸に上方修正された。

新築住宅販売は住宅市場の12%余りを占める。ロイターのエコノミスト調査によると、10月は1.5%増の97万戸と予想されていた。

前年同月比では41.5増加した。新築住宅販売数は契約時に集計されるため、住宅市場の先行指標となっている。

米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)のデータによると、30年固定住宅ローン金利は平均2.72%前後で、1971年の調査開始以来の低い水準。

10月の販売件数は北東部で5.1%、中西部で11.2%増加。一方、販売の大部分を占める南部で2.0%、西部で1.5%減少した。

価格中央値は前年比2.5%上昇の33万0600ドル。販売価格は20万─39万9000ドルに集中していた。在庫は27万8000戸と、前月と変わらず。10月の販売ペースに基づく在庫の消化期間は3.3カ月で、前月から横ばいだった。