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この記事に掲載されたブリンケン氏の発言を見る限り、ブリンケン氏の安全保障観は冷戦期のものに近いように思えます。バイデン氏も似たようなもので、オバマ政権時の安全保障観を引きずっているようです。
ブリンケン氏にとっての米国の脅威はやはりロシアで、大国となった中国とは是々非々で付き合おうというのでしょう。しかし中国は、米国が主導してきた国際秩序そのものが中国にとって不利であり、受け入れられないと考えているのですから、これを変えようとする試みが止まることはありません。米国が部分的に協力的な姿勢を示せば中国はそれを利用し、米国が騙されている間に、国際秩序を変える能力を着々と増強させるでしょう。
中国は種々のギャップを衝くのが上手い国です。バイデン政権の是々非々は、中国にとって手玉に取りやすい米国を出現させるかも知れません。
また、バイデン政権の北朝鮮政策は、日本にとっては安全保障環境を好転させるものにはならないと考えられます。北朝鮮の核兵器保有を認め、長い時間をかけて北朝鮮を軍縮のテーブルに付かせるというのですから、日本に対する北朝鮮の核の脅威がなくなることはなく、むしろ、米国の融和的な態度によって核兵器の軍備増強が進む可能性もあります。軍縮協議を始めるにしても、自国がより多くのより強力な兵力を有している方が有利だからです。
まだバイデン政権の安全保障政策が決定された訳ではなく、今後、アジアの専門家が政権に加わるでしょうから、アジア政策に変化が生じる可能性はあります。ただ、現段階で表出するバイデン氏やブリンケン氏の発言が、彼らの本音ということでしょう。日本にとって、彼らの意識をいかにアジアに向けさせるかが大きな課題になりそうです。